なかなか時間がとれません、でも頑張ってミクさんの誕生日だけはお祝いしました。某所に投稿してあります。こっちに載せていいかよくわからないので多分公開しません。わかる方だけそちらでお楽しみください。
何もないのもあれなのでいつだかに書いた物でもうpしてみます。
アニサマ行きたかったなぁ……
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シグナム×キャロ
内容は僕にもよくわかりません、疲れてるんだと思います。
「……」
先ほどから視線を感じるのは気のせいではないだろう。
「……」
それもかなりの熱いまなざしであるのは最早確定事項だ。この子は自分の体に穴でも開けるつもりなのだろうか、と現実離れした妄想まで湧き上がってきてしまう。
「……い」
少女が何か呟いた。突然のことだったので聞き逃してしまった。いや、あまりにもか細い声だったので無理もないだろう。シグナムは聞き逃した内容を確かめるべく、少女に先を促した。
「なんだ? 何か言いかけたのか」
再び熱い視線。
そこでふと気がつく。
一体少女はどこを見ているのだろうか。
シグナム自身を見ているのは最早疑うべくもない事実なのだが、問題はシグナムの体のどこに焦点を合わせているかということだ。
シグナムはおもむろに少女の視線の先を辿った。
まずは相手の目を見て視線を確認。
よし、間違いなく自分を見てる。次はその延長上にあるものははたして何だろうか。
顔よりやや下であろうか。シグナムの視線と少女の視点は交わることがない。
下というと丹田であろうか、とシグナムは疑う。
しかしそんなところを眺めても何の楽しみもないだろう。
「おー」
少女が一歩近づいた。
接近したことにより相手の視線もより明確になる。
もう少し上のほうかな、シグナムは確かめるように何気なく自分の手をへその辺りから上へと移動させる。
「ん?」
そこでシグナムの挙動が止まった。
というより、止まらざるをえなかった。
それ以上スライドさせるにはあまりにも障害が大きすぎた。
眼前にそびえる壁ともつかぬ岩壁は難航不落の要塞ともいうべき程の急角度で行く手を遮っているのである(注:あくまでもシグナムの手から見た視点です)。
――まさか。
シグナムは悟った。
少女が憧れに似た眼差しを一体何に向けているのかということに。
シグナムは一歩後退する。
自分の経験からしてあまり良い予感がしないのだ。こと自分の体のことに関しては悪い経験が多すぎる。そして、その予感が高確率で的中するということももちろん予想済みだ。
故にたじろぐ。
危険だ、早く逃げろ、と全身が警鐘を打ち鳴らす。
だが、それ以上動けない。
少女の期待が大きすぎて、眼差しを振り払うことが出来ない。少女に失望されたくはなかった。
期待を裏切るような行為はしたくなかった。
だったら受け止めようじゃないか。
不肖ながらベルカの騎士シグナムがこの身の全てを捧げて少女の期待を受け止めてみせようじゃないか!
シグナムが一人で決意を固めてる内に少女が口を開いた。
「おっぱい魔人てホントだったんですねー」
あーやっぱり。
がらがらがしゃーん。
シグナムの中で築いていた決意が豪快な音を立てて木端微塵に消し飛んだ。
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